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2023.10.17ブログ
観月祭が行われました
令和5年9月29日 中秋の名月となるこの日、
奈良県 桜井市 三輪 大神神社にて
満月をたたえる「観月祭 -かんげつさい-」が行われました。
■中秋の名月とは
旧暦では7~9月が秋。その真ん中である「8月15日」を中秋、
そして、その晩に上がる月のことを「中秋の月」と言い、
さらに、この頃の月が一番美しく見えるということから
「中秋の名月」と言われるようになったようです。
平安時代の貴族たちは、中秋の名月に月を眺めて和歌を詠む
「観月の宴」を開いて楽しんでいたそうです。
貴族たちの「月の宴」の風習は、次第に庶民にも広まっていきます。
しかしそれは単に月を愛でるのではなく、五穀豊穣を祝い、
豊作を祈る意味合いが強く「十五夜祭り」として発達していきました。
江戸時代には庶民も舟に乗って月を鑑賞するなど、
季節のイベントとして楽しまれていたようです。
なぜ、古より秋の月は美しいといわれるのでしょうか。
秋の月が美しいとされるのは、気温が低くなり、大気中の湿度が下がり、
澄んだ空気が月をくっきりと夜空に映しだすためです。
■ふるまいにゅうめん
日没を楽しみに待たれる観月祭の祭典前の参列者の方へ
お茶席・そうめん席が設けられ、池利の特製にゅうめんをふるまいました。
かために湯がいた池利の三輪そうめんに特製のおだしを注ぎます。
観月祭恒例のあたたかい一杯は多くの方に大変喜ばれています。
写真におさめる参列者の方もいらっしゃいました。
■観月祭 -かんげつさい-
日没後、正面参道をはじめ、境内に設けられた灯火、竹灯籠、雪洞に
灯りが点されるとなんともいえない幻想的な雰囲気に包まれます。
祈祷殿前に舞台が設けられ、
祭典は名月を称える宮司の祝詞奏上、雅楽の演奏や舞楽・神楽の奉納と続きます。
祭典の途中で山の端から月が顔をだすと、
参列者からは自然と感嘆の声があがります。
一年で最も美しいとされる中秋の名月を眺めながら、
雅やかに楽しむことのできる観月祭でした。
■月見とろろにゅうめん
月を愛でながら、食べるあたたかい一杯としておすすめなのが、
黄身を月、とろろを朧月の霧や霞、のりを夜空に見立てた
月見とろろにゅうめんです。
とろろのやさしい味わい、さらに海苔をちぎって入れると風味がアップします。
おだしに絡んだそうめんは格別ですよ。